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≪伝説・言い伝え≫
磐長姫尊(いわながひめのみこと)

【 静岡県 松崎町 】

 烏帽子山(えぼしやま)こと磐長姫尊(いわながひめのみこと)は、富士山である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姉であり、大山祗命(おおやまつみのみこと)の娘である。

姉の磐長姫尊は不美人だが、妻として迎えればその子は岩のような長命を授かると言われ、いっぽう妹の木花開耶姫命は、絶世の美女だがその子の命は花のように短いとされておりました。

天孫である瓊瓊杵命(ににぎのみこと)は、葦原中国に降臨して木花開耶姫命に一目惚れし、大山祗命は姉の磐長姫尊も共に妃として差し出しましたが、瓊瓊杵命は磐長姫尊に親しみを感じられず、次第に遠ざけるようになり、しまいには大山祗命のもとへ返してしまう。

これを悲しんだ磐長姫尊は、雲見に隠れ住み、仲良しだった姉妹も互いに憎み合うようになってしまいました。
また、富士山こと木花開耶姫命は、姉である磐長姫尊を心配し、背伸びをして捜したので ますます背が高く、美しくなったと言われています。

地元には烏帽子山が晴れる時には富士山が雲に隠れ、逆に富士山が晴れる時には、烏帽子山付近の天候が悪くなるとか。
烏帽子山で富士山を褒めたたえると、振り落とされるという伝説があるため、地元の人は富士登山を慎んだとも、富士という言葉は永く禁句であったとも言われております。

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雲見浅間神社(くもみせんげんじんじゃ)

創建不詳。文徳天皇記紀に「嘉祥2年(849)10月壬子、伊豆の国、伊波乃比咩命の神に従五位を授く」と記載されています。

【住所】静岡県賀茂郡松崎町雲見386-2

 

※ 磐長姫尊(いわながひめのみこと)
  烏帽子山(えぼしやま)のこと。

※ 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
  富士山のこと。

※ 大山祗命(おおやまつみのみこと)
  磐長姫尊、木花開耶姫命、姉妹の父。

※ 瓊瓊杵命(ににぎのみこと)
  天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫。

※ 葦原中国(あしはらのなかつくに)
  日本のこと。

 

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